5月28日(土)

朝7時に起きて、車で丸木美術館へ。環八の渋滞と関越道の事故渋滞のせいで12時前に着く。学芸員の方が案内してくれた。東北画は可能か、についての展覧会。三瀬さんの作品は2、3点で、あとは鴻崎さんと学生さんの作品だった。福島生まれの僕としてはあまり山形に縁がない。東北というくくりはあまりにも幅広いものだ。冒頭にあったあの世に行ってしまった子供をあの世で結ばせるための絵(ムカサリ絵馬)がとても感動的だった。死者が生きている東北。東北はメキシコなのではないかと思う。メヒコのカニピラフ。

その後は町田市立国際版画美術館へ。この展覧会は素晴らしかったのでまた改めて書きたい。うちと同じくらいの予算規模とおもわれる(さすがにもっと大きいかな)美術館で、あんな展示ができるなんて、本当に励みになった。

よるは履歴書を少し書いて、推薦状をもらわなければならなかったのだけれど、そこで少し躓きそう。夜に藤田くんと電話で話して、論文のスケジュールなどを教えてもらう。オースターの『ムーン・パレス』を読むことに決める。アンナ・カレーニナ「幸福な家族はいずれも似ているが、不幸な家族はそれぞれちがう不幸をかかえている」。恋愛では凡庸さが必要だと思う。凡庸さへ向かう弁証法を目指さなくては。