1月15日(土)

1月15日(土)

起きたら6時50分だった。頑張れば職場に間に合う時間だったけれど、諦めてゆっくり準備して、7時15分ぐらいに家をでて、8時27分くらいに職場の最寄りの駅に着いた。駅の喫煙所で急いでタバコをすって、10分遅刻した。

特にやることもない1日、出品作品の作家について資料を読んでいた。とくに萬と劉生のテキストを中心に。劉生に関しては、鵠沼に転居した時期の日記が残っていない(そもそも書いていない)ので、彼が鵠沼の風土について感想を語っていないことが気になった。

萬も劉生も、湘南に行って本当に良かったと思う。ふたりとも神経質さがやわらいで、からだもぷっくりたわわになった。南画への移行は湘南移住がなければおこらなかったとおもう。二人の違いは、萬がもはや滑稽なほどに金の無心に悩まされていて、茅ヶ崎からほとんど出ることのなかったのに対して、劉生は結構裕福だったようで(親からの支援もあったのだろう)、ほぼ毎日藤沢から1時間半かけて東京まで行って展覧会にいったりしている。ぼくは萬の生き方に共感するけれど、劉生のような生活がしたいと思う。

帰りに大黒庵のたまご入りラーメンをたべる。「ちょいやわら」の麺の方がおいしいとおもった。全く洗練されていない、ゴタっとしたスープが賛否両論を呼びそうだけれど、冬の仕事帰り、待つ人もいないアパートに戻る前にいろいろな気持ちを噛み締めながらすするにはとても情緒があってよいラーメンだと思う。帰宅後は日吉湯いった。