パリで釣り

友人とセーヌ川の釣りに行った。せっかくなので、パリで釣りをするために必要なことを記録しておく。

前提として、フランスで釣りをするにはライセンス(carte de pêche)、要するに許可証を購入しなければならない(海釣りは不要)。この許可証を購入するまでの手続きが非常にややこしかった。

ライセンスはフランス各県に存在する釣り協会(association de pêche)が管理している。フランスのほぼ全県で使える許可証と、指定県内のみで使える許可証の2種類があり、全県有効の許可証は一年券が95€(女性は37€、2017年現在)。県内許有効の可証には一日券、一週券、一年券の3種類がある。それぞれ10€、32€、75€(女性は32€、2017年現在)。圧倒的に一年券の方がコスパがいいのだが、この券の有効期限は購入時期に関わらず12月31日まで。つまり1月1日に買っても12月31日まで、12月30日に買っても12月31日までという謎設定である。しかも、一級河川での釣りは9月末までしか許可されていない。8月末に釣りを初めた私はしょっぱなから面食らうことになった。すぐに飽きてしまうかもしれないので、とりあえず一日券でセーヌ川釣りをしたところ、意外と楽しかったので一年券を買うことにした。

とはいえセーヌは家から少し遠いので、近所のブーローニュの森の沼で釣りをしようと思って調べてみたところ、ブーローニュの沼で釣りをするためには、また別のライセンスを購入しなければならないらしい。普通の許可証にオプションで30€追加して沼釣りも有効の許可証にグレードアップするか、普通の許可証を持っていなければ50€で沼のみ一年有効(これも購入時期に関わらず、12月31日まで有効)の許可証を単独で購入することができる。

注意する点は、ライセンス販売所での購入の際は、クレジットカードや現金で支払いはできず、小切手しか受け付けてくれないこと。釣り協会に直接売上金が渡るように、小切手で支払い先を協会に指定しなければならないとのこと。ネットからはクレジットカードが使えるので、小切手のない方はネットでの購入が便利。